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更新日:2023年4月3日
感染性胃腸炎、食中毒の原因ウイルスとして知られています。季節的には秋口~春先に発症者が多発しています。
患者の便やおう吐物の中には大量のウイルスが含まれており、少量のウイルスでも感染します。このため、ウイルスに汚染された手指や器具、汚染された場所を手で触っても、口から入り感染することがあります。
感染後、24~48時間で、下痢、吐き気、腹痛、発熱(38度以下)等の症状で発症します。多くは数日で回復しますが、抵抗力が落ちている人や乳幼児、高齢者等では、脱水等により重症化することがあります。
ノロウイルスは、症状が消失後も約1~4週間程度、便の中に排出されつづけます。
ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は対症療法に限られます。
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒薬)と加熱(85度で1分以上)による消毒が有効です。
※塩素系消毒薬の作り方:下記の添付ファイル「ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の消毒について」参照
ノロウイルスには、消毒用アルコールや逆性石けんは効果が確実ではありません。
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎や食中毒は冬場に多く発生する傾向があります。
特に、保育園、学校、福祉施設などで発生した場合は、集団発生につながることがあります。
※おう吐、便の処理方法:下記の添付ファイル「ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の消毒について」参照
病因物質 |
潜伏期間 |
症状 |
主な汚染・感染経路 |
---|---|---|---|
サルモネラ属菌 |
8時間~2日 |
腹痛、発熱、下痢 |
卵や食肉、その加工品など |
カンピロバクター |
1~7日 |
下痢、腹痛、頭痛、めまい、筋肉痛、発熱 |
とりわさ、牛レバー刺し、生焼けの肉、サラダ、生水 |
ウエルシュ菌 |
8~22時間 |
下痢、腹痛、腹部膨満感 |
カレーなど大量に調理された加工食品 |
黄色ブドウ球菌 |
30分~6時間 |
激しい嘔吐・吐き気、下痢、腹痛 24時間以内で回復 |
手指を介して汚染された食物など |
ボツリヌス菌 |
12時間~4日 |
目のかすみ、まぶしさ、神経麻痺 |
真空パック商品など |
上記のような症状がある場合には、個人の判断により下痢止めや吐き気止めなどの薬を使用せず、速やかに病院に行きましょう。
青森市保健所
更新情報
2023年4月3日、関連リンクについて更新しました。
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