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更新日:2020年12月7日
1.新型コロナウィルス感染症の感染拡大に対応する中、感染者や濃厚接触者である子どもや大人が、差別・偏
見・いじめ・誹謗中傷などの対象となってしまっているという報道を耳にすることがあります。学校では心
のケアにも配慮した対応をしているようです。
2.日本赤十字社のHPを見ると、この感染症の怖さとして「3つの感染症」をあげています。第一の感染症は
「病気そのもの」です。第二の感染症は「不安と恐れ」です。新型コロナウィルス感染症はワクチンや治療
薬は開発中です。また、症状なども含めてまだわからないことも多いため、強い不安や恐れを感じ、それが
伝染してしまうというのです。その不安や恐れが、第三の感染症である「嫌悪・偏見・差別」を生んでしま
うということのようです。不安や恐れにより、ウィルス感染症にかかわる人や対象を遠ざけようとしてしま
い、差別や誹謗中傷などを引き起こすというものです。見えないウィルスへの不安が、特定の対象者を見え
る敵と見なしてしまい、誹謗中傷するなどで対象者を遠ざけ、つかの間の安心感を得ているのではないかと
いうのです。まずは、このような気持ちの動きに私たちが気づくことが大切です。そして、こんな時だから
こそ、改めて「子どもの権利条例」に定められている「誰にでも平等に尊重されるべき権利」を行使するこ
とが重要です。この機会にこそ、子どもも大人も自他の人権意識を育てていければと思います。
3.学会などのリモート研修で学校現場の工夫されたコロナウィルス対策の事例を見聞きします。決して後ろ向
きに怖がるだけではなく、子どもの学びの機会を保障し、子ども同士が互いに協力し合いながら、知恵を出
し合いながら、具体的な新しい行動様式を創出する様子があります。Withコロナ時代、人権意識をしっかり
と育てるチャンスにできればうれしいです。
子どもの権利擁護委員 小林 央美
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